◎俵屋(菓舗)
明治31年(1898)年創業。大社町大鳥居(現・大鳥居店)で、『出雲大社名物 俵まんぢう』と『出雲大社名物 俵せんべい』が産声を上げました。 それ以来、今日まで、お客様に喜ばれる味を提供してまいりました。
初代 影山 助市は、出雲大社(いずもおおやしろ)様に参拝された方々に、「何か、参拝された方の記念になる、お土産になるものを作りたい」という想いから、八雲堂(やくもどう)という屋号で『俵まんぢう』と『俵せんべい』を作り創めました。 当時、『俵まんぢう』は、カステラ生地の中に、小豆のあんが入っていて、お土産として、大変喜ばれていました。
そこへ、常連のお客様から、「米俵には米が入っておるから、米を模して白あんにしてみてはどうか?」とアドバイスを頂き、早速、小豆の赤色のあんから白あんに変えてみたところ、カステラ生地に合う、あっさりとした、口溶けの良い味になり、より一層、喜ばれるお土産になりました。
二代目となる影山 清は大社駅に勤めていましたが、助市が病床に臥した為、駅勤めを辞め、屋号を『俵屋』に改め、その味を継承しました。地元の方々のお茶口や贈答品にも喜ばれ、当時、鉄道が主な移動手段であった為、大社駅から出雲大社へ参拝される方が多く、その通り道となる神門通りにも店(現・神門店)を構えました。
清が亡くなり、清の妻、影山 志枝が切り盛りをしていましたが、後継ぎがおらず、当時、菓子職人であった、志枝の甥、藤井 治良(現・影山 治良)が養子に入り、三代目として継承しました。
平成14年に行われた"第24回全国菓子大博覧会九州in熊本"において"名誉総裁賞"を受賞しました。
平成8年3月には、「出雲市の方にも、この味を味わって喜んで頂きたい」という想いから、出雲市浜町にも工場併設のお店(現・浜山店)をオープンしました。
社長ごあいさつ
「出雲大社様との御縁に感謝し、出雲に愛され続ける俵屋。『俵まんぢう』の伝統を受け継ぎ、お客様に喜んで召し上がって頂ける、商品造りと商品提供を目指そう。」を経営方針に、従業員一同とともに励んでまいります。